大崎、宮城の発展へ 無尽蔵の太陽光活用

株式会社住まい工房アイム　菅原順一社長

株式会社菅原工務店　菅原三郎会長

― 待望のメガソーラーの竣工を迎えたが、どんな考え方で事業を始め、設置したのか。

菅原社長
　一般住宅用の太陽光発電システムは、10年以上も前から取り組み、現在 350件、1.52Mwの実績がある。メガソーラー事業は、再生可能エネルギーである太陽光発電の普及促進や、大崎の自然エネルギー活用促進などに貢献したいという思いから取り組むことを決めた。構想から約１年、メーカー京セラのアドバイスもあり、昨年７月に決断し、11月に起工式を行った。

― 太陽光発電との出会い、きっかけは。

菅原会長
　今から約20年ほど前、新しいエネルギーに取り組もうと、古川の自宅の屋根に出力４kWの太陽光発電パネルを約500万円かけて取り付けた。希望者が抽選で補助金をもらう時代だった。そして、太陽と風を利用した「エアサイクル工法」を取り入れた住宅を提案してきた。今思えば、わが社が太陽光に注目し特化したのは当然の帰結だと思う。

― 原子力が止まり、環境にやさしい自然エネルギーが注目されている。

菅原社長
　おおさきメガソーラーの完成は、終わりではなくスタート。20年、30年先と続く事業、作り方、貯め方などエネルギーの多様化をさらに推進して次のステップに進み、再生可能エネルギーの発展、進歩に少しでも貢献していきたい。

　土地探しで１週間に約2000km走ったのが懐かしい。自ら造成工事を行った。おかげで体重もかなり減り、ヘルシーになった（笑）。今回の事業は地権者、メーカー、電力会社、施工業者など本当に多くの人に支えられた。一人欠けても竣工を迎えることはできなかった。大崎のために何か役立ちたいと考えていたので大変うれしい。またみんなに感謝したい。
（４月９日、大崎市古川旭の住まい工房アイムで）